銅メッキの方法
鋳造工程
今回使用するのは「アンロックユニコーン」レイヤーです。
実はこのアンロックユニコーンを作成する前にウルボーグも鋳造していますので写真だけ載せときます。
これは「メタルファイトベイブレードバーストゴッド」を作りたかったのでチップが嵌められるように作りました。




それでは、本番。
まずはレイヤーの準備です。

こちらを安定のY字ドライバーを使用して分解していきます。


そしてサクっとシリコンで型を作成します!


シリコンが出来たらピューターを溶かして流し込んでいきます。
前回まで使用していたホワイトメタルはなくなってしまったので、より煌めくピューターに変更しました。鉛を含まないためお値段は少し上がっていますが、その分こちらの方が安心です。
今までもそうなんですが、表面が少し気泡みたいな感じになっていたのにお気づきでしたでしょうか?これ製品としては成形不良になるらしいです。
Twitterでつぶやいてたら助言をいただいたのでその方法をご紹介。その方法とは「金属入れる前に離型剤を多めにつける」とのことでした。
いきなりやってもうまくいかないことの方が多いのでそこはトライ&エラーで修正していきます。

何度作り直したかわからないくらい作っては溶かしの繰り返し。


裏面があれですが、やっと見れるレベルのものが出来ました。


はい、ではこれでメッキを受ける方の準備は完了です!
次に銅メッキのやり方を説明していきます。
銅メッキ 準備物
・ナイス (DAISOで売ってるサンポールみたいなもの)

・銅板 (間違っても10円玉は使用してはいけません!)

・電池
・リード線
・ワニクリップ
銅メッキ方法
1.溶液を作る
溶液の割合は ナイス:水=1:4 となります。
今回はナイス100ml、水400mlで作っています。
2.電池とつなぐ
適当に切った銅板を+(プラス)側、メッキを受けるレイヤーを-(マイナス)側に接続します。
通常赤いほうがプラス、黒いほうがマイナスです。今回は電池ケースを使用していてそれが短かったので線を延長してますが、クリップでわかりやすくしました。
※レイヤーは脱脂しといてください。

3.沈める
この際に銅板とレイヤーが接触しないようにしてください。

これで1時間もすれば完成です。ほら、めちゃめちゃ簡単!
ちなみにメッキを受けるマイナス側からは泡がたくさん出ていますが、メッキをするプラス側は見た感じ反応ないです。
もし銅版側から泡が出ていたら配線が逆なので直してください!


あまり動かさないほうが良いかもしれませんが、30分に一回くらいポジションを変えても良いかも。泡が溜まっているとメッキされないので。
出来上がり

比較用に4つ準備しています。
1.鋳造後

2.メッキ後 水洗いのみ

3.水洗い後 歯ブラシで掃除

4.金属磨きで研磨後

まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分で作っていてなんですが、ここまでくるともうアンティークだな、、、と思ったりもします。特に”2.メッキ後 水洗いのみ”なんて出土しました!って感じだし。
鋳造後のピカピカな状態も良いんですが、銅の渋めな風潮もまた素晴らしくカッコいいと思います。
中々対戦で使うのはためらわれる出来になってしまいましたが、皆さんも自分のお気に入りのベイを鋳造⇒メッキで愛でてみるのはどうでしょうか?
【2019.3.7追記】
先日記事をUPしてからメッキを行った後の廃液処理の方法について問い合わせをいただきました。配慮が足りず申し訳ありませんです。
実はハムすけはまだメッキを行うつもりだったので廃液はそのまま瓶に入れっぱなしなので特に処理については触れていなかったのですが、そこについて解説します。
実際に調べてみるとサンポールメッキについてはたくさん記事があれどなかなか対処方法が出てきません
まず、廃液は重金属(銅イオン)が溶け込んでいる状態です。なのでそれをこのまま排水溝に流すのはNGです。(健康面とか法とか色々)
「業者にお願いすると良いんだ!」
と書かれている記事もあり、実際にハムすけの住んでいるエリアの県の環境局→市の環境局→産業廃棄物協会に確認をしたところ、業者では個人が出した産業廃棄物は取り扱っていないとの回答でした。(個人で出したごみは産廃扱いにならない)
つまり、自分で責任を持って処理するしかない・・・
で調べついたのが「重曹」を用いた処理方法。一応環境局に聞いたら理論上は問題なしとのこと。
サンポールの塩酸を「重曹」のアルカリ性で中和すると銅イオンが存在できなくなるため沈殿してくる。その後上澄み液は処理してOK、沈殿物は金属ごみとして廃棄すればOKとのことでした。ただし、ガスが発生するため外で行います。
※重曹は発泡するので粉のまま入れるのは危険ですので実際にされる場合はゴーグルやマスクなどで自衛してください。
実際に行ったらまた記事をUPしたいと思います。
以上のことから、もしご自身でメッキをされる場合は事前にご確認をしてから行うようお願いいたしますm(_ _)m
それでは良い魔改造ライフを!