リップスティックデラックス
準備するもの
〇六角レンチ 5㎜ ×2
〇ソケットレンチ 14㎜
〇パーツクリーナー
〇グリス
〇レボリューションBB
手順1 ウィールを外す
2枚目の写真の様に5㎜の六角レンチを2本使いサイドのねじを緩めます。(初めて外す時はめちゃめちゃ固いので注意しましょう!)
ウィール1個につき、シャフトとスペーサー2個に分解できます。
手順2 ウィールのベアリングを外す
こちらのベアリングもしっかり入っているので外すのは容易ではありません。
専用の工具も売られていますが、それなりの金額なのでたまーにしか使わないならもったいないと思います。
そこでハムすけはウィールの取り外しに使った六角レンチにキッチンペーパーを巻いてベアリングの穴に突っ込んで外しています。
ウィール一個につき、ベアリング2個とスペーサー1個に分解できます。
手順3 ベアリングの脱脂
まずは現状ついているオイルを取り除き、その後に新しいオイルを付けます。
今回清掃しようとしているベアリングはシールド型でベアリングのカバーが外せません。なので外から処置することになります。
ジッポライターのオイルを使った清掃方法もあるようですが、この方法は怖いので普通にパーツクリーナーを使用します。
シールドの隙間に向けて裏表と両面シュッシュします。
オイルだけでなく細かい砂も入り込んでいたのがわかります。
手順4 被膜を形成する
パーツクリーナーが乾いたら新しいオイルを塗布します。(回転力よりも強度を優先)
以前まではKUREのグリースメイトを使用していましたが、ベアリング用のコーティング材の「レボリューションBB」を手に入れたので今回はこちらを使用します。
※レボリューションBBはオイルレスのベアリングコーティング剤です。脱脂をしたベアリングの内部を「ドライ皮膜」と呼ぶコーティングを施し、転がり抵抗をさらに減らしてくれるものらしいです。
今回はこれを使用したいがために分解したことは否めないですね。こちらのレボリューションBBを1.2滴塗布します。
塗布した後は全体にいきわたるように指で良くはじきます。そうすると滑りが良くなってきて回転時間が伸びてきます。
上でも記載していますが、実際の回転力は脱脂をした状態の方がグリスアップするよりも高いです。しかし、脱脂をした「ドライベアリング」と呼ばれる状態は内部のボール部分が干渉により、消耗・摩耗することにより寿命が短くなってしまいます。そのため油(グリス)などを用いて表面を保護し長持ちさせています。(回転力は下がる)
レボリューションBBはそのドライベアリングの状態でなおかつ被膜を作るという優れもの、、、のようです。
手順5 ウィールの組み立て
ベアリングの準備が出来たらウィールにはめ込んでいきます。
はめ込む際もかなり強い力が必要なので注意が必要です。ハムすけは”あて木”をして金槌でたたいています。
※以前直接金槌でたたいたらベアリングが凹んで使えなくなりました。悲しい。
中央部分にスペーサーを挟むのを忘れないように。
手順6 駆動部の清掃
ウィールの清掃だけなら手順5で終了で良いのですが、同じくらい駆動部のベアリングも汚れています。
なのでついでにこちらも清掃しちゃいます。
このねじは14mmのソケットレンチで外します。
こちらもかなり強い力でないと外せないのでご注意ください。
こちらを外すと直接ベアリング部分が露出しますのでボールがなくならないように気を付けてください。
はい、油でべたべたです。砂が入り込んでいるところや固まっている部分もあるので、パーツクリーナーできれいに脱脂します。
パーツクリーナーを吹きかけると簡単にきれいになりました。
手順7 駆動部分のベアリングの脱脂
ウィールのベアリングと同様にまずはベアリングを取り外します。
今回の作業でここが一番大変なところでした。かなりぴったりフィットしているのでウィールとは比べ物にならないほど取れないです。
四苦八苦した後思いついたのが、駆動部のネジを外すときに使ったソケットレンチ14mmを裏から当てて金槌でたたく事。うまく外れてくれたので良かった。
作業自体は変わらず。
汚れとしてはウィール部分よりも多かったです。
きちんと乾いた後に同じくレボリューションBBを使って被膜の形成を行います。
組み立て
外したベアリングはあて木できちんと嵌めて続いて駆動部分の取り付けです。
こちらはグリスを用います。レボリューションBBでも良いのかもしれませんが、この部分が体重を一番かかる部分なのとあまり回りすぎても困るのでKUREのグリースメイトをたっぷり付けます。
前輪、後輪両方きれいにできたら終了です。
まとめ
いかがでしたか?
リップスティックは外で使うものなので長い間使っているとどうしても汚れてきてしまいます。
ベアリング部分は繊細なので自分でいじるのは怖いかもしれませんが意外と簡単にメンテナンス可能でしょう?
以前ご紹介したウィールの交換も含めて長期間遊ぶのであればやはりさせて通れない問題だと思います。特にスピードが出る乗り物なので、ちょっとしたことで大けがにつながる可能性もあります。自身でメンテナンスできるようになれば色々とできることも広がりますので是非チャレンジしてみてください!